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2008/09/16 火曜日 10:10:00 JST |

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食と酒のジャーナリスト、山同敦子さんの1冊。2002年に刊行された、本格焼酎ブームのさきがけとなった名著「旨い!本格焼酎~匠たちの心と技にふれる旅」の文庫化です。とはいえ、データは最新のものに改められ、加筆訂正された上、新たに泡盛についての情報も加えられた充実版になっています。
「村尾」「富乃宝山」「八幡」「萬膳」「佐藤」「百年の孤独」「春雨」・・・日々焼酎造りと向き合う蔵元とその作り手の思いを伝えるとともに、著者厳選の86蔵元を紹介しています。
巻末には本場九州以外でも収録の蔵のお酒が買える酒販店、飲食店INDEXもあるので、指南書としても持っておきたい1冊です。
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著者の山同敦子さんは自らもきき酒師を持ち、土地に根付いた酒をテーマに、全国の日本酒蔵や焼酎蔵、海外のワイナリーなどの取材を精力的に続ける方で、今年、鹿児島県から薩摩大使に任命されたそう。
正直、「自他ともに認める呑んべえ」と自称されるお酒好きな女性の文章は、お気に入りの蔵元さんや作り手さんへのファン精神が前面に出過ぎて、その偏愛さと「私はこんなに作り手さんと仲良し」という関係性の露悪っぷりに「・・・・」と感じることもしばしば、だったりします。そんな中で山同さんの取材対象への豊かな愛情と、それを著すクールな筆致は、読んでいてとても心地良いもの。取材対象との一定の距離感からくる少し離れたところからの文章が、逆に読み手の感動を呼び起こしたりします。
ジャーナリスティックなのに情熱的で、深いのに一般人でも読みやすい文章が、さくさくページをすすめてくれます。
(ISBN978-4-480-42469-3 C0177 ちくま文庫 900円(税別))
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