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9月 30 2008
秋、日本酒本番! プリント
2008/09/30 火曜日 19:00:00 JST

 

 

 

【日本酒は今、史上空前のハイクオリティ!】

残念ながら日本酒の消費量、生産量、出荷量は減っていますが、その背景のもとで各社の品質が上がり、日本酒造り2000年の歴史の中で最も品質が高くなっています。

それに連動して、バラエティも豊富になっています。タイプの違い、価格帯の違い、サイズの違いなどのバラエティがそろい始めているところがポイントです。タイプという点では、一時は猫も杓子も淡麗辛口でしたが、今は濃厚で旨味のあるタイプや無濾過、濁りタイプがあり、フルーティな大吟醸だけでなく、米のふくよかさがある純米酒や発泡タイプ、日本酒の概念を超えつつも定着した感のある熟成酒まで、幅広く揃います。

価格という意味では四合瓶で数百円のものから1万円台のものまで様々。といっても、数万円のラインナップがザラにあるワインに比べれば、そのコストパフォーマンスの高さは目を見張るものがあるはず。


日本酒本番の「秋」の味と楽しむ

スローフードという単語も定着した感がありますが、

日本にも昔から「身土不二」という言葉があります。

その土地土地の旬の食材を、その季節にいただくこ

とこそ身体に一番良い、という概念です。四季の美し

さがはっきりしている日本だからこそ、季節ごとの旬

の食材を四季折々の風景とともに楽しんでみてはい

かがでしょうか。そこで登場するのが季節を感じるこ

とができる日本酒です。

秋には「ひやおろし」を、脂ののった秋刀魚と一緒

に。これらは冬に入る前のエネルギーを身体に与え

てくれます。紅葉の美しくなる季節、赤や黄色に染

まった木々を愛でながら「紅葉酒」なんてオツなも

の。これからがまさに、日本酒本番です。

 

 


佐香神社

酒が醸されたといわれるお炊事場


 

 

【神々も楽しんだ日本酒】

島根県出雲に佐香神社という神社があります。『出雲国風土記』には、「神有月」(10月。この月は日本全国各地の神々が、地元を離れて出雲に集まることから、他地域では「神無月」といわれるが、神々が集まる島根ではこう称される)にこの神社に集まり、この神社に奉られる久欺之神が醸した酒を180日間飲み交わした、という表記があります。

今も10月13日はこの神社の秋季大祭で、別名「どぶろく祭り」といわれます。同神社はどぶろくの醸造が許されている数少ない神社のひとつで、毎年この大祭時には多くの醸造関係者が参拝に訪れます。なかでも同神社の参拝を終え、その年の酒造りを迎える出雲杜氏集団は酒造りの成功と安全を祈願します。

この国では古来より神々が醸し、神々も楽しんだのが酒。この日本文化の粋を秋の夜長、ゆっくり楽しんでみませんか。

 

文:FBO研究室長 長田 卓

 
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