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5月 18 2009
フランス人のワイン離れ?どうなるソムリエ プリント
2009/05/18 月曜日 13:35:46 JST
フランス人のアルコール離れ!?
この数年、パリでは、昔ながらのカフェやブラッセリーがどんどん姿を消してきています。ビジネスマンたちの、ゆっくりとランチタイムをという習慣もなくなりつつあり、ファーストフード系でのクイックランチへと転換してきています。カフェの跡地には、マクド(マックと言ってはいけません)やテイクアウトもできる、ギリシア料理、イタリアン、サンドイッチハウス、和食(おもに寿司)etcがオープン。5年ほど前には、とうとうあの‘スタバ’がオペラ通りのど真ん中に進出しました。昔、映画で観たランチ風景はどこへ。もう30年以上前のことですが、マクドがフランスに上陸したとき、仏人は、「ファーストフードとはいえ子供が入れるレストランなんて、フランスで成立するはずがない」なんて言った時期もあったのですが。

こういったランチ事情に加え、若者のアルコール離れ(全世界的でしょうが)と合わせ、太陽のある時間帯の、グラスワインやプレッション(生ビール)をはじめとする、アルコール消費量は、年々すさましい勢いで下降しています。この20年で、フランス国民のアルコール取得料は何と、50%ダウンという数字が出ています。しかし、さすがこのワイン大国では、数年前に国会で、この現象が取り上げられ、せめてワインの国内消費量の下降だけは防ごうと、学校の義務教育の中に「若いうちに自国のワインに興味を持たせるためのカリキュラム」を導入することが、決定しました。

「ソムリエ(sommelier)」って!?

さて、このご時世、現地のソムリエは今??

日本では、ソムリエというタイトル(資格)は年々数を増していますが、職業としては、減ってきているのではないでしょうか。特に、有名ホテル・高級レストランでは、ソムリエ職というものをなくしている傾向にあると聞きます。高級ワインが売れなければ、ソムリエへの給料も払えない、という考えでしょうか。フランスでは、ソムリエが解雇されたとか、役職がなくなったなんてことはあまり聞きません(労働者が保護される法律を持つという国の特性もあるでしょうが)。ここで、ソムリエの歴史について簡単に付け加えておきます。「ソムリエ(sommelier)」という言葉の始まりは、まったくワインとは関係ありませんでした。中世になり、宮廷また貴族のお屋敷で食事とワインを管理する者を「ソムリエ」と呼ぶようになり、現在の職業の始まりとなりました。フランス革命で王による政権が崩壊し、宮廷や貴族のお屋敷を追われた彼らが、レストランの係となり、今に至るという歴史があります。今でも、ワインのウンチクや難しい知識をお客様に説明するのが、彼らの仕事ではなく(フランス人はそんなの知りたくないし、実際に知りたがるのは外人観光客だけ!)、価格に関係なくその店で扱うワインの仕入れから、保存保管(特にこのパーツに関しての重要性は高く、同時に彼らのプライドも高く、「カービスト」という役職名も存在するほどです)、そして料理にあわせた、ワインもしくは他の食中酒のご提案、心地よい空間まで販売しているという責任感、(素直にチップをたくさん頂くための)最後までのホスピタリティーホローetc。当然料理人とのコミュニケーションも欠かしません。メートル・ド・テール(レストラン給仕支配人)とは、お酒を切り口にするかどうかの違いであって、まったく同じ地位です。ワイン消費量が減ってきても、お酒が存在する限り、フランスでは「ソムリエ」という職種はなくなることはないということです。当然、他の職種と兼任という流れも若干ではありますが。

 日本で「ソムリエ」という言葉また、職種が出てきたのはかれこれ25年以上前でしょうか。難しい各国の法律や地理の知識をもつ、ワイン専門家として地位を築き始めました。その後のワインブームで、一般の方に高級ワインの情報が発信されましたが、ご存じのとおり、ワインまたソムリエの勉強というものは、様々な意味で奥深いものです。学校でいえば義務教育で済む範囲ではありません。しかし、一般愛好家の方々は、この義務教育なしで、いきなり大学院のワイン講座を受けたり、辞書からの知識習得を図りました、そして、ホテル・高級レストランにて高級ワインを注文するという現象が起きたのです。そのお客様の応対係が「ソムリエ」であると認識(誤解)したり、ワインとサービスだけの知識を持ち者が「ソムリエ」であると経営者が勝手に判断したこと等が、近年企業が「ソムリエ職」の排除に至っている理由ではないでしょうか。

機会があれば、皆さんと本来の「ソムリエ」とはを、ぜひ論議したいと思います。色んな国のワインがあふれる我が日本の外食産業、また家庭のテーブルに普通にワインが乗る時代において、「ソムリエ/ワインアドバイザー」のお役目はまだまだ果たされていないと思うのですが。特に今、国産ワイン製造者の力はクローズアップされ、ヨーロッパ、アメリカに負けないワインを産んでいます。このワインが世界で陽の目を見るためにも、ソムリエジャポネの力は試されるでしょう

 

 NPO法人FBO 会報誌(もてなしびと)2009年4月号より

 NPO法人FBO&全日本ソムリエ連盟より

 

 

ソムリエ/ワインコーディネーター資格取得講習会・試験のご案内

http://www.fbo.co.jp/modules/t1/content/index.php?id=73

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 
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