| どんなワインでも長く熟成させれば美味しい? |
| 2008/05/30 金曜日 21:00:00 JST | |
|
”ワインは古いヴィンテージはほど美味しい”そんなはずはありません。 なぜなら、それぞれのワインには、そのワインが持つ香りや味わいを最大に楽しめるピークが必ずあるからです。若いワインでもその特徴である、”フレッシュさ”や”爽快さ”を楽しめるワイン。でも、このワインが5年、10年その香りを、その味わいを楽しめるとは考えられないはずです。熟成して美味しくなるもしくは、長く置きすぎて酸っぱくなってしまうかのどちらかでしょう。 もちろん保存方法にも関係してきます。
十数年前の、私の体験談です。 大阪のレストランに就職して初めての秋、ボージョレ・ヌヴォーをこれまた初めてテイスティングをしました。少し冷やし目にして、先輩が味見をさせてくれたのを今でも覚えています。 ”わぁ~~!!なんて美味しいワイン”すぐにそう思い、1本購入してしまいました。甘い香りに、まさにブドウジュースにアルコールが加わった甘酸っぱさ。 当時ワインの知識もない私にとって一大事! 大事に大事にアパートのシンクの下に保存。 して、翌年の夏に実家で、父親と。。。 味見をした父親曰く、「なんて酸っぱいワインなんだ!これじゃ、赤玉ポートワインのほうがうまい!」 ・・・もちろん私の保存が悪いのと、飲む時期を間違えたためです。
長く熟成できるワインは、造り上げるブドウ品種によって違ってきますし、さらに、ブドウが収穫された年の天候にも関係してきます。 たとえば、フランスのワインでボルドー地方の赤ワイン。 ブドウ品種は同じワインです。ただ、ブドウの収穫年が違うだけで飲み頃が変わってくるのです。 1995年、96年、98年は天候も良く、ブドウ栽培に適した気候条件がそろい、素晴らしいワインが造りだされた年であるといわれています。 が、飲み頃はあと数年先。 97年は、天候がいまいちでしたが、味わいは今がピーク、さらに購入価格も一番低いワイン。この年のワインに対する評価も少し低いようですが、造り手は最善を尽くして必死に”素晴らしいワインを!”と努力をしたはずです。 ブドウの出来が悪い、でも必至に造り上げたワイン、飲み頃は今。それも安く手に入る。狙い目なワインではないでしょうか。
次回へつづく・・・
|